商標とは
商標とは、事業者が、自己の取り扱う商品・サービスを他人のものと区別するために使用するマーク(識別標識)です。事業者は、日々の営業努力によって、
自己の商品やサービスに対する消費者の信用を積み重ねることにより、商標にブランドイメージがついていきます。
商標権とは
商標権は、商標を使用して商品やサービスを提供する者に、一定の条件を満たすことで与えられる、その商品やサービスについて商標の使用を独占する権利
です。商標権は、更新登録を行えば、永久に保持することのできる権利です。
商標権者は、指定した商品やサービスの提供等において登録商標を独占的に使用することができ、また登録商標と類似する商標の他人による使用を排除する
ことができます。
商標権は、商標と、その商標を使用する商品・サービスの組合せで一つの権利となっています。商標登録出願を行う際には、「商標登録を受けようとする商標」
とともに、その商標を使用する「商品」又は「サービス」を指定し、商標登録願に記載します。
■商標権を取得するまでの手続きの流れ
商標権を取得するには、商標権を取得したい商標(マークやネーミング等)と、その商標を使用したい商品やサービスを記載した願書を特許庁へ提出するこ
とにより商標登録出願を行い、特許庁の審査を受けます。
審査において、特許庁から拒絶理由通知が発行された場合には、出願人は、意見を述べることができ、その内容を審査で考慮してもらうことができます。
審査の結果、商標登録出願に拒絶理由がないと認められた場合には、登録査定が発行されますので、その後、所定の登録料を納付することにより、商標権を
得ることができます。商標権は、10年(または5年)ごとに更新することができます。